キックボクシングの知識

【キックボクシングのルール】キックボクシングの基本的なルールをまるっとおさらい

「キックボクシングのルールってどうなの?」
「キックボクシングのルールが知りたい!」

この記事の内容

キックボクシングのルール【前提条件3つ】
キックボクシングの基本ルール

キックボクシングは、パンチとキックを組み合わせた打撃系格闘技です。

キックボクシングは格闘技としての迫力はもちろん、フィットネスやダイエット目的でも人気があります。

ただし、キックボクシングのルールは団体によって異なるため、観戦や入門前に基本を知っておくことが大切です。

この記事ではキックボクシングの基本ルールをまるっと分かりやすく解説していきます。

キックボクシングのルール:前提条件3つ

まず初めにキックボクシングのルールを理解するために前提条件を3つを紹介します。

  • 細かなルールは団体毎に異なる
  • 肘打ち有り・無しの団体が存在する
  • 団体それぞれに魅力がある

キックボクシングのルールを理解する上で前提条件は必須です。

前提条件について解説していきます。

前提条件①:細かなルールは団体毎に異なる

キックボクシングのルールの前提条件1つ目は「細かなルールは団体毎に異なる」ということです。

キックボクシングには複数の主要団体が存在し、それぞれに独自のルールが設けられています。

たとえばK-1では肘打ちや首相撲が禁止されている一方で、NJKF(ニュージャパンキックボクシング連盟)ではムエタイに近いルールが採用され、肘打ちや首相撲が認められています。

このように、団体ごとに戦い方や評価のされ方に違いがあるため、同じ「キックボクシング」といってもルールが大きく変わるのが特徴です。

前提条件②:肘打ち有り・無しの団体が存在する

キックボクシングのルールの前提条件2つ目は「肘打ち有り・無しの団体が存在する」ということです。

肘打ちの有無は、試合の雰囲気や展開に大きく影響します。

肘打ちは威力が強く、出血を伴う場合も多いためルールによっては禁止されている場合があります。

肘ありの団体(例:ONE、BOM、RWSなど)はムエタイに近く、より実戦的な攻防が展開されます。

一方、肘なしの団体(例:K-1、RISE)は打撃戦が中心でスピード感のある試合が多いです。

前提条件③:団体それぞれに魅力がある

キックボクシングのルールの前提条件3つ目は「団体それぞれに魅力がある」ということです。

キックボクシングのルールの違いは、観る楽しみや選手の戦い方にも直結します。

団体それぞれに魅力があり、それぞれの団体に魅力的で強い王者・選手が存在します。

観戦や入門の際は、自分の好みに合ったルールを選ぶとより楽しめます。

キックボクシングのルール:試合形式

キックボクシングのルールで試合は、1ラウンド3分で構成され、タイトルマッチや王者同士の試合には5ラウンド制が一般的です(例:3分×3Rや3分×5R)。

アマチュアでは、やや短めの2分×2〜3ラウンドで行われることもあります。

ラウンド間には国際式ボクシングと同様に1分のインターバルが設けられます。

試合はボクシングリング上で行われ、選手は規定のグローブと防具(アマではレガースやヘッドギア)を着用します。

試合の進行はレフェリーと3人のジャッジによって管理され、公平性が保たれています。

キックボクシングのルール:勝敗の付け方

キックボクシングのルールで勝敗は、以下の方法で決まります。

  • KO(ノックアウト)
    相手がダウンし、レフェリーのカウント10以内に立ち上がれなかった場合。
  • TKO(テクニカルノックアウト)
    レフェリーが選手の続行不能と判断した場合(連続被弾、負傷など)。
  • 判定
    全ラウンド終了時、ジャッジの採点によって勝敗を決定。
  • 失格・反則負け
    禁止行為やルール違反が重なった場合。
  • 棄権
    セコンドや本人が試合続行を拒否した場合。

キックボクシングの判定では、有効打・攻撃の積極性・ダメージなどが総合的に評価されます。

団体によっては「延長ラウンド」が設けられる場合もあります。

キックボクシングのルール:有効技

キックボクシングのルールでは、以下の技が有効とされています。

  • パンチ
  • キック
  • 膝蹴り
  • 肘打ち(肘ありの団体のみ使用可)

また、回転技(スピニングバックキック、バックフィストなど)も有効打として評価されますが、危険な体勢からの攻撃は反則とされる場合もあります。

キックボクシングのルール:反則

キックボクシングのルールでは、安全性とフェアプレーのために以下の行為が禁止されています。

  • バッティング:頭で攻撃する。
  • ローブロー:相手のベルトラインより下を攻撃する。本項において狭義には、主に下腹部(金的)への攻撃のこと。
  • ラビットパンチ:相手の後頭部を攻撃する。 相手の背中側を攻撃する(キドニーブローとされる場合がある)。
  • サミング:グローブの親指で相手の目を突く攻撃。
  • オープンブロー:グローブの内側で打つ攻撃。 投げ技で相手を地面に投げる。
  • レフェリーがブレイクを命じた後に攻撃する。
  • ラウンド終了のゴングが鳴った後に攻撃する。

引用:https://www.njkf.info/rule/index-39.html

反則が1回で即失格になることは少ないですが、警告や減点が重なると試合を失う可能性があります。

キックボクシングのルール:階級

キックボクシングのルールでは選手の体格差を公平にするため、体重によって階級が分けられています。

主な階級の一例は以下の通りです(団体により若干異なります)。

階級名称体重
(キログラム/kg)
フライ級-50.80kg
バンタム級-53.52kg
スーパーバンタム級-55.34kg
フェザー級-57.15kg
スーパーフェザー級-58.97kg
ライト級-61.23kg
スーパーライト級-63.50kg
ウェルター級-66.68kg
スーパーウェルター級-69.85kg

試合前日または当日に公式の計量が行われ、基準体重をオーバーすると減点や出場停止になることもあります。

引用:https://www.njkf.info/ranking/njkf-ranking.html

まとめ:キックボクシングのルールは団体毎に異なる

キックボクシングはシンプルなルールながら、団体によって細かな違いがあります。

試合形式や勝敗の基準、有効技や反則の範囲などを理解することで観戦がより深く楽しめるようになります。

これからキックボクシングを始めたい人も、まずは自分の目的に合ったルールや団体を知ることが第一歩です。

試合を観て体験して、自分に合ったスタイルをキックボクシングを見つけてみてください。

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